2010SS メンズパリコレクションの感想

気に入ったコレクションの感想をいくつかまとめます。




Stephan Schneider
相変わらず素敵な色使い。特にこの写真の色使いがいい。
素材にナイロンを多用していて2009春夏に比べてかなりスポーティーな雰囲気。
ちょっと残念なルックもあるが、毎度の事(笑)コレクションの写真があまり
よくなくてもアイテム1つ1つは毎回いいのがこのブランドの特徴のような気がする(笑)





HUGO by HUGO BOSS
同色系のルックが繰り返すコレクション。繰り返す波のようで印象的。特に薄いブルー
のボーダージャケット(と呼べばいいの?)がとても素敵。欲しいかどうかは別だけど。





KRIS VAN ASSCHE
ビックシルエットを多様。秋冬から引き続き、素材やドレープで風や動きを感じる
スタイルを作り上げていた。が、秋冬よりも好きでない。靴やジャケットにはいいものは
ありそうだけど。





Maison Martin Margiela
表情豊かな"白"を見せた。全体的に若干の土臭さが漂うルックで、シンプルで力強い
ものが多かった。ルック1のジレがとても気になる。





MiharaYasuhiro
ここ数シーズンのミハラヤスヒロのなかで一番いいコレクションだと思った。
暗めの雰囲気と汚しやシワなどの加工がうまくマッチ。洗練されたものを
感じた。





Dior Homme
クリスバンアッシュがディオールでやっと本気を出せた模様。
ディオールオムの雰囲気を残しつつも、エアリーで軽いクリスらしいルックを
作り上げた。シルエットもかなりゆるくなり、いままでのスキニーなイメージからは
離れていたし、腕まくりしたジャケットなど、クリスのシグネチャーでは定番の
コーディネートも散見された。ドレープがついたジレやジャケットの雰囲気がとても
よい。個人的にここが2010春夏で一番良かったコレクションだった。


写真は全てWWDより。

仕事とファッション by 村上龍

無趣味のすすめ

無趣味のすすめ


最近、村上龍のエッセイ「無趣味のすすめ」を読んだ。
その中で仕事とファッションの関係について言及しいて、その通りだと感じた言葉が
あった。それは、



「(相手への)リスペクトが表れていれば、ファッションだけが浮き上がることはない」



という言葉。括弧内の言葉は分かりやすくするために私がつけた。
ファッションが浮き上がる状態というのは、仕事相手に自分が無能であること
を表しているという前提での言葉である。


相手へのリスペクトをあらわすためには、相手の立場や自分との関係、相手の属す
コミュニティーなど考慮する部分は多く複雑であると思う。
複雑であるが、そういったことを考えて会う時のファッションを決めることで、
相手の興味がファッションではなく、自分に向くのではなかろうか。


こういうことは仕事だけでなく、プライベートでも同様なんじゃなかろうか。
特に自分にとって大切な人に会うときや初対面の人に会うときに。
どのようなファッションで他人に会うかを会う人との関係性やお互いが属する
コミュニティなどのことを考えて決める。
こういうことでお互いの関係を深められたりすることがあると思う。


以前からなんとなく思っていたことだが、やはりファッションはその人の
社会性の一部を表しているのではないだろうか、などと考えさせられた。


というわけで村上龍の無趣味のすすめはいいエッセイ。お勧めです。
その勢いで「全ての男は消耗品である Vol.10」も買ってしまったほどに。

セールが早まっている

春夏物のセールが早まっている。やはり不況の影響なのだろうか。


おくられてくる案内を見る限りメンバー限定ではあるものの、セールは
6月中旬スタートなのが多い。


百貨店も旗艦店もセレクトショップも早まっている。


これまでもアパレルのセールは徐々に早まる傾向にあった。7月初旬にまで
早まっていたのだ。しかしここに来て一気に加速し、6月中旬である。6月下旬には
メンバー限定ではないセールが始まる。


売る側としては少しでも早く在庫を無くしたいんだろうし、客の取り合いなんだろうし。
辛い状況だなぁ。


服を買う側の僕としては、価格が下がるのはいい事(笑)


さて、セールで何を買おうかなぁ。

Velonique Branquinho being closed

アントワープの次世代デザイナーとして注目されていたヴェロニク ブランキーノが
シグネチャーブランドをクローズする模様。

http://www.clstr.net/topics/fashion/veronique-branquinho-to-liquidate/


原因は秋冬オーダーのキャンセルと春夏コレクションの未払いらしい。


アントワープ6+の展示を見て、このブランドを注目し始めただけに非常に残念。
さらによく行っているセレクトショップで来期からヴェロニクの取り扱いを始める
とのことだったので期待していたのに…。


アントワープの次世代デザイナーの一角がこうなってしまうとは思ってもいなかった。

また近い未来に復帰してくれることを期待しています…。

シルバースニーカー



PUMA by MIHARAYASUHIROのシルバースニーカー。


シルバーのスニーカーをここ数シーズン良く見る。僕はPUMA by MIHARAYASUHIRO
の物を一足持っている。


インパクトの強いアイテムなので使いにくいかと思っていたが、購入当初の考えを
良い意味で裏切られ結構使いやすい。濃い目のジーンズにあわせやすいし、ブラック
ジーンズにもいい。

しかも使っていくうちにシルバーがくすんできたのでより使いやすくなった。


でも気をつけないといけないのはトップス。靴にインパクトがあるので、トップス
にある程度ボリュームがある物、もしくは彩度の高いものを持ってこないと脚に目が
行ってしまい、バランスが取れない。


このバランスさえ気をつければ、使いやすい一品。お勧めです。

革靴 from Antwerp



春夏シーズンも後半に入りましたが、まだ物欲はなくなりません。


欲しいのは靴。革靴でカジュアルに合わせられるものが良いと思って探していたところ…

http://www.clstr.net/from-shops/district-ua/elsa-wing-tip-plain-toe-and-belts/


ELSAというアントワープにあるショップの靴を発見。なんか良さそう。こんどDistrictに
行って来よう。載っている写真以外の色が見てみたい。トップの写真はELSAの靴。
色が印象的。


あとはFiorentini+Bakerっていう所のものも良さそう。女性物のブーツが人気なのかな?
男物は時々セレクトショップで見かけるが、あっても2種類程度。
もっと沢山置いてあるショップは無いんだろうか。


ああ、物欲は尽きない…。

アントワープファッション展 6+



現在新宿オペラシティのアートギャラリーで開催されている
アントワープファッション展 6+ に行って来た。


マルジェラやクリスなどの好きなデザイナーがアントワープ出身ということで
見に行こうということに。





アントワープのファッションを有名にしたアントワープ6の6人の作品と
ラフシモンズを初めとするアントワープ次世代のデザイナー、さらに
アントワープ王立美術アカデミーの学生の作品郡が展示してあり、
アントワープファッションとは何なのか?ということと、その
現在、過去、未来を紹介していた。


アントワープファッションそのものにはあまり興味がなかったのでとても
勉強になった。好きなデザイナーであるマルジェラのアントワープとの
つながりや、アントワープ6の世代と次世代のデザイナーたちのとの
違いなどを知ることが出来た。といっても大枠でわかっただけで、ディティー
まではさすがに無理だったが。


全体として初心者向けの構成になっていたように思う。そういう意味でファッション
の歴史に関して無知な僕にはよい展示だった。


他のブログでも言われている事だけど、昔からアントワープファッションが
好きだった人には物足りない内容でしょう。しかし私のようにアントワープ
ファッション歴が短い人には非常に刺激的な展示会なのでは。


そのような人は是非オペラシティに行ってみるといいと思います。


ちなみに私の中で一番の印象に残ったのは実は展示ではなく過去のコレクション
動画(笑)1990年のマルジェラ、1998,99年のラフシモンズの展示は非常
エキサイティングだった。