"ラグジュアリー"ファッションの欲望 展を見てきた

東京都現代美術館で開催中の"ラグジュアリー"ファッションの欲望 展を見てきた。

http://www.kci.or.jp/exhibitions/luxury/index.html

日本名ではこんな名前だけど、英語名の方はLuxury in fashion RECONSIDERED

ということでこっちの名前の方が、主催者が何を言いたいのかが分かりやすい。

単純にラグジュアリーって何か?をもう一回考えましょうって事ですね。


展示されている洋服は17世紀の古いものから2009年発表のほぼ最新のものまで。

展示は4つのセクションに分かれていて、ラグジュアリーの意味が体の表面着飾ること

から変化していることを表しているようであった。



まず20世紀中盤までの服の技術力のすごさに感心した。刺繍にしてもレースに

しても服の表面を彩る飾りにしてもとにかく精巧で美しかった。どんなに

小さな刺繍でもしっかりと作りこまれていて感心した。そしてかかっている

金がちがうんだなぁとも(笑)


また有名ブランドの過去の服を見ると、現在のそのブランドがやっている

デザインにしっかり繋がっているものを感じられた。特にDiorなんかは

過去のデザインと現在のデザイン(もちろんレディースに限るが)の共通性が

感じられ、歴史をしっかりと継承した上でデザインしている!さすが

ガリアーノと思ったのでした。


この20世紀中盤の服の後にはもちろん現代の服まで並んでいるのだが、

僕の中ではこの展示会で一番注目したのは過去(〜1950年くらい)の服だった。

それ以降の服でも時代の移り変わりによるシルエットや素材の変化が如実に

見えて、楽しかったのだがやっぱり、過去の服の精巧っぷりがすばらしかった。

また、マルジェラのアーティザナルとギャルソンの展示もされていたが、

雑誌やネットで知っている服がそれなりにあった事もあってか…展示されている

ものを見ているだけではなくて着てみたいなぁ…なんて思ってしまい、

十分には楽しめなかった(笑)


というわけで、この展示会も東京では今週末まで。ラグジュアリーの歴史を

自分の目で見てみたい方は行ってみてはどうでしょうか。