2010秋冬パリコレクションの感想

またもや気に入ったコレクションの感想をいくつかまとめます。





Dries Van Noten
前回テーマであった日本+カルカッタ+英国が、今回は英国+ベルギー+アメリカに。
2009秋冬までで作り上げた英国ベースの洗練されたスタイルに今回はこの3つが
プラスされた形。肩から先が異素材、異なる柄のシャツにノースリーブの
ジャケットをあわせて、色と柄を組み合わせているのが面白い。
ジャケットやセットアップのアイテムには相変わらず洗練を感じる。






Walter Van Beirendonck
今回のパリコレクションで最も面白かったコレクション!大きな耳あては
塊魂の王子みたい(笑)






MiharaYasuhiro
様々な色のチェックや柄を面白く使っているルックが素敵。
YOHJI YAMAMOTOのオマージュ的なルックも数点あった。






Kris Van Assche
Kris Van Asscheの着丈が普通に戻りました(笑)ジップのアウターが特徴的。
比較的リラックスした雰囲気の服にごつめのブーツを合わせている。
チェックのアイテムが多かった。チェックのセットアップ、アウターが素敵。





Alexis Mabille
柔らかくて、それでいてちょっと怪しい感じのルックが素敵。
またセットアップも一ひねりあって素敵。





Victor & Rolf
パリコレ全体の流れに乗ってか、ラグジュアリー過ぎないV&R。
程よくカジュアルになって着てみたくなる服が一気に増えた。
1枚目の写真のシャツはどうなっているのかが気になる。




とういわけで、気になったブランドをあげてみました。
全体的に面白いコレクションは減った中、ウォルターのコレクションは
輝いていた。またDries Van Notenのコレクションも色が多彩で、
今までの洗練をわざと崩したノースリーブジャケットも面白かった。


写真はWalter以外はWWDより。WalterはThe Fashionistoから。
WWD – Women's Wear Daily brings you breaking news about the fashion industry, designers, celebrity trend setters, and extensive coverage of fashion week., The Fashionisto | Men's Fashion, Style & Entertainment

"ラグジュアリー"ファッションの欲望 展を見てきた

東京都現代美術館で開催中の"ラグジュアリー"ファッションの欲望 展を見てきた。

http://www.kci.or.jp/exhibitions/luxury/index.html

日本名ではこんな名前だけど、英語名の方はLuxury in fashion RECONSIDERED

ということでこっちの名前の方が、主催者が何を言いたいのかが分かりやすい。

単純にラグジュアリーって何か?をもう一回考えましょうって事ですね。


展示されている洋服は17世紀の古いものから2009年発表のほぼ最新のものまで。

展示は4つのセクションに分かれていて、ラグジュアリーの意味が体の表面着飾ること

から変化していることを表しているようであった。



まず20世紀中盤までの服の技術力のすごさに感心した。刺繍にしてもレースに

しても服の表面を彩る飾りにしてもとにかく精巧で美しかった。どんなに

小さな刺繍でもしっかりと作りこまれていて感心した。そしてかかっている

金がちがうんだなぁとも(笑)


また有名ブランドの過去の服を見ると、現在のそのブランドがやっている

デザインにしっかり繋がっているものを感じられた。特にDiorなんかは

過去のデザインと現在のデザイン(もちろんレディースに限るが)の共通性が

感じられ、歴史をしっかりと継承した上でデザインしている!さすが

ガリアーノと思ったのでした。


この20世紀中盤の服の後にはもちろん現代の服まで並んでいるのだが、

僕の中ではこの展示会で一番注目したのは過去(〜1950年くらい)の服だった。

それ以降の服でも時代の移り変わりによるシルエットや素材の変化が如実に

見えて、楽しかったのだがやっぱり、過去の服の精巧っぷりがすばらしかった。

また、マルジェラのアーティザナルとギャルソンの展示もされていたが、

雑誌やネットで知っている服がそれなりにあった事もあってか…展示されている

ものを見ているだけではなくて着てみたいなぁ…なんて思ってしまい、

十分には楽しめなかった(笑)


というわけで、この展示会も東京では今週末まで。ラグジュアリーの歴史を

自分の目で見てみたい方は行ってみてはどうでしょうか。

突然ですが違うブログで

記事書きました。

このブログと書いたことは変わりありません。今後も書くらしいんですが、

ブログとの差別化が難しいです(笑)

というわけで、とりあえずこちら。お楽しみください。


http://sannzai.blog12.fc2.com/blog-entry-5.html

マルタンマルジェラ⑪ 財布




今期のマルタンマルジェラ⑪の財布を買いました。

2つ折の財布の上に小銭入れが付いているデザインです。



グレーの色もいいし、革の質感もやわらかい、そして

財布としてのサイズも自分が探していたサイズにほぼ一致。

ということで購入にいたりました。

まったく同じ革と色でもう一回り小さい財布があり、それと迷いましたが、

小さい方は小銭入れのサイズが僕には小さすぎるということでこちらに。




実はこれを買うまでに半年以上の間、財布探しをずっとしてました。

一時期は定番系ブランドのコードバンのやつとかにも心惹かれたていたんですが、

イマイチ購入に踏み切れないでいて、ふらっとマルジェラに行ったら、

いつの間にか買っていました(笑)出会いって大切ですね。


財布選びって本当に難しいです。デザインだけでなくて実用性も欲しい。

あるていど頑丈で、好きな質感の革で、形は二つ折りで…なんて思っていると

条件に合うものがなかなか出てこないです。だからこそ、こいつを

大切に長く使ってやろうと思います。

J. Lindebergの次期代理店はグリップインターナショナルに

http://www.grip-inter.com/brand/j_lindeberg.html


J. Lindebergの次期代理店はグリップインターナショナルに変わった模様。
取り扱いブランドのラインアップを見る限りほぼゴルフウェア専門の代理店のようで、
J. Lindebergのコレクションラインは期待出来ないかも…。


 


2010SSのこの辺のアイテムはとてもすばらしいので、是非コレクションラインを
展開していただきたいところなんだけどなぁ。

The Sartorialistの本

スナップ写真で有名なブログThe Sartorialistの本が発売ということで早速amazonで購入。


The Sartolialistは海外のスナップサイトで、比較的落ち着いた大人のファッションが多い
スナップしている相手もニューヨーク、ミラノ、パリなどの都市のストリートにいる人から
ファッションショーの会場や会場周辺にいるファッション関係者までと多彩。
僕としてはこういう落ち着いた雰囲気が好きなのでよく見に行くスナップサイトのひとつ。





この本はScott Schumanがブログの為に撮りためた写真の中から選りすぐりを本
にまとめたんだという。本の中身はもちろんスナップ写真で気に入ったスナップや
お気に入りのモデルの写真には数行のコメントがついている。


本になっての特集(?)としてまず有名人特集があった。
Vogueの編集長のCarine RoitfeldやKanye WestGiorgio Armaniなどのスナップある。
彼らのスタイルのすばらしさや著者の共感する部分がコメントされており、興味深かった。
特にGiorgio ArmaniのスナップのコメントはArmaniの持つこだわりとセンスを感じさせる
面白いものだった。


またBlogによく出てくる方々の写真もまとまっていた。数ページにわたり彼らの違う写真を
見ていると彼らが持っているスタイルが際立ち、非常に印象的。


写真の形式はこんな感じ。とりあえず富永愛のスナップがあったので、そのページの
写真をとってみた。





本は500ページを超えるボリューム。載っているスナップは500枚を超えている。
載っているスタイルはクラシックなものからストリートなものまで。
日本人の僕らでも大いに参考にできるスナップも沢山あった。


というわけで、ファッション好き、特に年齢が高めのファッション好きにはたまらなく
よい本だと思う。お勧めです。


The Sartorialist

The Sartorialist